IMGクライアントのマリア・シャラポワとラファエル・ナダルが全仏オープンで優勝しました。
シャラポワは、決勝でサラ・エラニを6-3、6-2で下し優勝。全仏初制覇で生涯グランドスラムを達成するとともに、2008年以来の世界ランキング1位に返り咲きました。 シャラポワにとって27回目の優勝で、過去11カ月で3度目のグランドスラム決勝進出となった今大会。25歳になったシャラポワは、シュテフィ・グラフ、マルチナ・ナブラチロワ、クリス・エバート、ビリー・ジーン・キング、マーガレット・コート、セリーナ・ウィリアムズなどに続き、史上10人目の生涯グランドスラム達成を果たしました。
シャラポワは試合後、次のように述べています。 「私のテニス人生でおそらく最高の瞬間です。優勝トロフィーを前にして、これほどうれしいことはありません。自分が成し遂げたことに自信と誇りを感じます。テニスが大好きですし、テニスを仕事にできて本当にうれしいです」
9歳から現在に至るまで、フロリダ・ブラデントンにあるIMGアカデミーでトレーニングを行っているシャラポワは、長きに渡るIMGのクライアントであり、現在はNike、Cole Haan、Evian、Tiffany & Co.、Tag Heuer、Sony Ericssonとスポンサーシップ契約を結んでいます。
一方、男子シングルスは決勝でノバク・ジョコビッチを下したナダルが全仏オープン7度目の栄冠に輝きました。26歳の「クレイの王者」はローラン・ギャロスで現在52勝1敗という驚異的な成績を残しており、今回の優勝でビョルン・ボルグを抜き全仏オープン勝利数歴代1位に躍り出ました。
かつての全仏王者マッツ・ビランデルにトロフィーを手渡されたナダルは、「とてもうれしいです。このトロフィーを受け取ることは僕にとって忘れられない出来事となるでしょう。ここまで来られた幸運と素晴らしいライバルたちに感謝します」と語りました。
ナダルの11度目のグランドスラム制覇は歴代4位の記録です。上位には16勝のロジャー・フェデラー、14勝のピート・サンプラス、12勝のロイ・エマーソン、4位タイにはビョルン・ボルグ、ロッド・レーバーが名を連ねています。
また、車いすテニスでは国枝慎吾選手がシングルス準優勝、ダブルス優勝を果たしました。 シングルス決勝でフランスのステファン・ウデ選手と対戦した国枝選手は、2-6、6-2、6-7で惜しくも敗れ準優勝。しかし、フランスのフレデリク・カタネオ選手とペアを組んだダブルスでは、3-6、7-6、[10-6]で接戦を制し見事3連覇を達成しました。 国枝選手が出場するロンドンパラリンピックの車いすテニスは9月1日から競技が行われます。
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