マッテオ・マナセロが先週のBMW PGAチャンピオンシップで、4ホールまで突入したレイオフを制し、史上最年少での優勝と、20歳にして4度目のヨーロピアンツアータイトルを手にした。
この勝利により、ヨーロピアンツアー5週連続でIMGクライアントが優勝、もしくは準優勝という輝かしい成績を納める結果となった。
(オープン デ エスパーニャ、ラファエル・ジャクリン優勝。バランタインズ チャンピオンシップ、ブレット・ランフォード優勝。ボルボ・チャイナ・オープン、ブレット・ランフォード優勝。ボルボワールドマッチプレーチャンピオンシップ、トンチャイ・ジャイディー準優勝。BMW PGAチャンピオンシップ、マッテオ・マナセロ優勝。)
また、ヨーロピアンツアー賞金ランキングでも上位6名中4位までがIMGクライアントであり、先週の勝利でマナセロが1位に躍り出た。
マナセロは、ゴルフ界に登場して以来、数々の記録を塗り替えてきた。2009年6月の世界アマチュア選手権では、史上最年少、また初めてのイタリア人としての優勝を果たし、同年ターンベリーで行われた全英オープンでも、ローアマに与えられるシルバーメダルを最年少で獲得した。
2010年4月には、マスターズで当時の史上最年少予選通過記録を樹立する。また、最終36位タイでフィニッシュし、ヨーロッパ人アマチュアとして過去73年間で最高の成績をおさめた。
プロに転向すると、17歳188日目にして最年少でのヨーロピアンツアー初優勝をカステロ・マスターズで果たし、2010年の同ツアー年間新人王にも輝く。 2011年に、メイバンクマレーシアオープンにて2勝目、2012年のバークレイズシンガポールオープンでも3回目の優勝を果たした。10代でのツアー3勝もまた、史上初めての快挙である。
タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイが同じ年齢までに手にした優勝の数を足し合わせても、マナセロの記録には及ばない。 セベ・バレステロスを尊敬し、日曜日には必ずセベに敬意を払い、緑色のズボンを履くマナセロは、先週の試合後、
「今週は、本当にいろいろな出来事に驚かされる一週間でした。優勝できたことがとても信じられないし、大変興奮しています。この大会、会場にはいつも特別な思いを持っていましたし、今週は全てが、思うようにいきました。金曜日に一時、厳しい状況に追い込まれましたが、その後崩れないように粘り強くプレイできたことで、最後、プレイオフを勝ち抜くことができました。私は世界で一番の幸せ者です。」とコメントしている。
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